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[農業基礎]、野菜の連作、混作、輪作と作付け計画の決め方

農業の成功には野菜の栽培における基本概念と、効果的な作付け計画が不可欠です。

この記事では、畑づくりの基本的な考え方である「連作」「混作」「輪作」について解説し、効果的な作付け計画の立て方について紹介します。

目次

「連作とは?」

「連作」とは、同じ畑で毎年同じ種類の野菜を栽培することを指します。

連作には「連作障害」というものがあり、連作すると畑の土の状態が悪くなることで、育ちが悪くなったり、病気や害虫の被害が増加したりするリスクが伴います。

「連作障害」は以下の要因から生じます。

  1. 土壌中の栄養バランスの偏り: 異なる野菜には栄養要求が異なるため、同じ野菜を続けて植えることで土壌中の栄養成分が不均衡になり、育ちが悪くなることがあります。
  2. 土壌における病原性微生物や害虫の増加: 病原性微生物や害虫が土壌中で増殖し、野菜に害を及ぼすことがあります。連作すると萎凋病や根こぶ病などの病気が発生しやすくなります。

「連作障害を防ぐためには?」

連作障害を防ぐためには、以下の方法があります。

  • 有機物の定期的な投入: 単一の野菜を続けて栽培して土壌の状態が悪くなってしまった場合でも、定期的に有機物を土壌に投入することである程度、土壌の栄養バランスを整え、改良することができます。
  • 輪作: 同じ畑で異なる野菜を交互に栽培することで、連作障害を回避できます。
  • 太陽熱による土壌消毒: 太陽の熱を利用して土壌を消毒することで、害虫や病原性微生物の数を減少させることができます。
  • 緑肥作物の活用: 緑肥作物を輪作に組み込むことで、土壌の健康を改善し、連作障害のリスクを低減できます。

単一作物の連続栽培を行うと、連作障害が発生しやすくなります。

これを防ぐためには、「作物の輪作」、「病原抵抗性のある台木を使用した接ぎ木苗の育成」、「太陽熱を利用した土壌消毒」、「堆肥や資材の投入による栄養バランスとpHの改善」などが必要です。

また、緑肥作物を輪作体系に取り入れることで、土壌の生物学的・物理学的特性を改善し、連作障害が発生しにくい土壌を育てることができます。

品目によっては何年も連作しても問題が起きないことがあります。作物の品目によっては連作の影響が大きいものと小さいものがあるため、品目ごとに休閑期を設ける年数の目安を考慮することが大切です。

「混作とは?」、「コンパニオンプランツ」

「混作」とは、同じ場所で複数の作物を同時期に栽培することです。

混作では、「コンパニオンプランツ」と呼ばれる互いに協力する作物を選び、作物同士を隣り合わせに植えることが挙げられます。

コンパニオンのプランツとは?

野菜には、それぞれ集まりやすい特定の虫があり、出やすい病気なども異なります。

こうした特性を利用して、違う種類の野菜を一緒に栽培することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった、良い影響が出る組合せを「コンパニオンプランツ(共生植物)」と言います。

コンパニオンプランツの効果

[1]害虫を防除する

例えば、アブラナ科の野菜(キャベツ、小松菜、チンゲン菜、ブロッコリーなど)と、キク科の野菜(シュンギク、レタスなど)、セリ科の野菜(ニンジンなど)を一緒に植えることで、キク科やセリ科の独特の香りが、アブラナ科につく「モンシロチョウ」「コナガ」などの害虫の発生を抑えることが考えられます。

[2]病気を予防する

例えば、ウリ科の野菜(きゅうり、スイカ、かぼちゃなど)とネギ科の植物を一緒に植えることで、ネギ科の根に共生する拮抗菌が分泌する抗生物質が、土壌中の病原菌を減らすことが考えられます。

[3]成長を促進する

異なる種類の野菜を近くで育てると、草丈が大きくなったり、収量が増えたりと、生育がよくなることがあります。

科学的には解明されていないことが多いですが、葉や茎、根から分泌される特定の物質が他の種類の野菜の生育に役立っていると考えられます。

例えば、ナス科の野菜(トマト、なす、ピーマンなど)とラッカセイを一緒に植えることで、ラッカセイの根に付く根粒菌が空気中の窒素を固定したり、根に付く菌根菌がリン酸分などの養分を吸収しやすくしたりして土壌を肥沃にすることが考えられる。


コンパニオンプランツに関して

以上ではコンパニオンによる喜ばしい効果を挙げました。

しかし、「コンパニオンプランツ」の効果を実感したという経験談、実例はあるものの、科学的には解明されていない、または効果を示したデータが少ないため、机上の空論である場合(組み合わせ)も考えられます。

野菜(植物全般)はいろんな要素が絡んでおり、コンパニオンプランツ以外の要素として「健康的に育っているか」や「地域差による生態系の違い」などの要素で虫に食べられるか、食べられないかといった結果は変わるのでコンパニオンプランツ単一の効果を示すことは難しいです。


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日本の伝統的な輪作

日本の農業は水田稲作を中心に発展してきたため、ヨーロッパのような典型的な輪作体系ではなく、二毛作などの作付け体系が発展してきました。

江戸時代には「田畑輪換」と呼ばれる方法が用いられ、稲作と畑作を交互に行うことで連作障害を防いでいました。今日でも一部の農家でこの方法が続けられています。

「作付け計画を立てる」

野菜栽培を続けて成功させるには作付け計画が欠かせません。

以下は作付け計画を立てる際のポイントです。

  • 野菜の科や類ごとに分ける。
  • 作物の相性を考慮する。
  • 栽培適期を把握する。
  • 翌年を考慮する。
  • 早晩性を考慮する。

養分収支を考慮した輪作も重要であり、異なる特性を持つ作物を組み合わせることで土壌の養分バランスを調整します。

例えば、野菜類とスイートコーン、あるいはソルゴーを組み合わせることで、窒素やカリウムの過剰な蓄積を防ぐことが考えられます。


おわりに

畑作りと作付け計画を慎重に考え、適切な方法を選択することは、豊かな収穫と持続可能な農業の鍵となります。これらの原則を理解し、実践することで、野菜の栽培が長くできる圃場ができあがります。

土壌の健康を保つために、「連作」、「混作」、「輪作」を理解しましょう。また、作付け計画を慎重に策定し、野菜の種類や時期、場所を適切に配分することで、無駄なく生産を行うことができます。

野菜栽培は知識と計画が成功の鍵です。長く農業を続けるためにしっかり理解しておきましょう。


参考サイト

出典:やまむファーム「コンパニオンプランツの組み合わせと効果」

参照:https://ymmfarm.com/cultivation/basis/companion-plants

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