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【小さな鯛!?】イボダイってどんな魚?おすすめの食べ方、調理法について

「イボダイ」という魚を知っていますか?

小さく灰色で目立たない姿ですが、食べてみると赤く立派な鯛のような深い味わいが感じられる秋が旬の美味しい魚です。

「いつが旬の魚なのか?」、「どのような味がするのか?」、「どうやって食べるのか?」

今回は、「イボダイ」について詳しくご紹介します。

目次

イボダイとは?

「イボダイ(スズキ目イボダイ科)」は、日本の海に生息する魚です。

イボダイは秋に旬を迎え、各地で秋を知らせる魚とされており、秋が近づく時期に多く市場に売り出されます。

名前の多様性

イボダイは、日本各地で異なる名前で呼ばれており、多くの呼び方があります。

関東地方では「エボダイ」、関西地方では「シズ」や「ボウゼ」と呼ばれることが一般的です。さらに、高知県では「バカ」という名前で知られます。また、スーパーマーケットでは時折、「豆鯛(まめだい)」として販売されることもあります。

ドンキなどでも売り出されており、「豆鯛」と言う表記で並べてあります。私もよく豆鯛の表記で買うことが多いです。

イボダイの生態

イボダイ

イボダイはクラゲ類、カイアシ類、オキアミ類、サルパなどを食べて生活している魚です。

イボダイは、春から夏にかけて産卵期を迎え、成長に伴い、1歳で約14センチ、2歳で17センチ、3歳で19センチ前後、そして4歳で約20センチに成長します。

イボダイは、体表から多量の粘液を出すことで知られており、これは外敵から身を守る役割を果たしています。普段は毒のあるクラゲの足(触手)に隠れることにより外敵から身を守っており、また庇護者であるクラゲの足をエサにしています。

特徴的な粘膜

イボダイの体全体は粘膜に包まれており、触るとヌルヌルとした感触が広がります。

この粘膜があるほど鮮度が良いことが知られており、粘液が多く透明であればあるほど新鮮と言われます。

水で洗えば粘液綺麗に落ち、ウロコは非常にはがれやすいので、魚の中では調理はしやすい部類に入ります。

イボダイの味

イボダイは、名前についていることもあり、鯛に似た特徴があります。普通のタイのように血合いは小さく、銀皮もあります。また味としても鯛のような風味が感じられます。

イボダイ

鯛のように独特の甘味や旨みがあり、このような特徴から「豆鯛」と言う表記で売り出されているのも納得できます。

体表から粘液が出ていても、水で洗えば綺麗に落ち、食べる部位である身には粘り気は感じられません。ウロコは薄く、皮は厚みがあっても舌触りは優しい事に加え、骨も軟らかいため食べやすいです。

イボダイは、透明感のある白身を持っていますが、加熱することですぐに白濁します。イボダイは熱を通しても硬く締まらず、大きさが小さくても身が多く感じられるので、かなりの満足感を得れます。

私は食べたことがありませんが、卵巣は特に美味とされています。多くのスーパーでは調理済みで内蔵が取り除かれているので新鮮な状態で仕入れされていると食べられるかもしれません。

旬について

イボダイ

秋から初夏にかけてが旬の時期といわれ、市場に多く売り出されます。イボダイは春から夏にかけて産卵期を迎えますが、産卵後でも味が落ちません。

イボダイは秋の味覚

イボダイ

イボダイは秋に旬を迎え、各地で秋を知らせる魚とされています。この時期になると、多くの市場や食品店でイボダイが豊富に売られ、お手頃価格で入手できることがあります。同じような時期に秋刀魚も多く売り出されますが、季節感を楽しむために秋になったら、ぜひイボダイも味わってみてください。

イボダイの食べ方

鯛のような風味がある白身のイボダイは、さまざまな食べ方があります。

(なめろう、昆布締め、 干物、塩焼き、酢締め、 煮付け、唐揚げ、 ムニエル、潮汁・味噌汁、南蛮漬けなど。)

刺し身をとった残りの骨も乾燥させて揚げれば「骨せんべい」としても食べられるそうです。

徳島県には、イボダイを使った「ボウゼの姿寿司」という郷土料理があり、秋祭りに赤飯やかきまぜ寿司、お吸い物、甘酒などと一緒に提供されるらしいです。。(ボウゼはエボダイのことです。)


イボダイの調理法

イボダイは、焼き魚のようにそのままの姿で焼いて食べることもできますが、三枚おろしに捌いて、アラと切り身に分けて調理することもできます。

イボダイは小柄な魚なので、「アジ切り包丁」「骨スキ」といった包丁を使うと捌きやすく感じます。

アジ切り包丁

アジ切り包丁(出刃包丁)

骨スキ包丁

骨スキ

「アジ切り包丁」、「骨スキ」はサイズ感としては変わらず、魚の捌きやすい片刃の包丁となります。

ですが、個人的におすすめなのは、「骨スキ」です。イボダイは個体差はありますが小さい部類の魚のためアジ切り包丁のような出刃包丁の形状幅の広い包丁では魚の身をえぐってしまうことがあり、やりにくく感じると思います。そのため細かい作業のしやすい骨スキの方が優れていると思います。

骨スキ包丁
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個人的におすすめの食べ方

  • 焼き魚
  • 炊き込みご飯
  • 味噌汁

焼き魚

焼き魚

オーブンで焼いて焼き魚として食べるだけでも美味しく食べられます。体の大きさは小さいですが、身が多く、かなりの満足感を得られます。

いちばん手のかからない調理法にもかかわらず、得る満足感は大きいので、おすすめです。

炊き込みご飯と味噌汁

身は炊き込みご飯に使い、あらを味噌汁の出汁にします。

イボダイ

基本的にひとパック三匹のセットが多いと思うので、4人以上の世帯では、三枚おろしにして、炊き込みご飯や味噌汁などに混ぜると均等に分けることができます。

イボダイだけで、炊き込みご飯とお味噌汁といった定食のセットも作ることができます。


おわりに

「イボダイ」は秋が旬の魚で、鯛のような奥ゆかしい味があります。

最近だとドンキといった身近なお店にも売られている魚なので、秋の味覚としてぜひ試してみたください。

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